家族がコミュニケーションできる家

家の顔でもある玄関を四角から台形にすることにより広がりと快適性をもとめてみました。内部は生活の基本となるリビング12帖と続く和室6帖の広い空間を一手に眺めるオープンキッチンで、家族のコミュニケーションをとりながら家事類をこなすという動線になっています。さらに階段は18段と小さな子を抱えても昇りやすいようになっており住生活における快適性をもとめた住宅になっています。 この階段は当初は蹴上15段で設計しましたがシステム階段発注の前日になって、急に図面で再検討し思いきって18段、蹴上167㎜に変更しました。当然僕の独断で指示、お客様には事後承諾になってしまいましたが、大変好評の階段です。 玄関からリビング12帖・キッチン・和室6帖までドアを開放すればひかりの風が入ってきます。もちろんリビングの南は広いテラス窓になっており解放感は最高です。現場の材料搬入時は大変助かりました。 洗面・脱衣室（センタク）に収納壁を設けてみました。既製品の家具類を置いたり棚を付けたりと、けっこう脱衣室は置くものが多いものです。お客様と相談で設計段階からこの収納スペースは確保しました。もちろん棚は可動式です。 2階の洋室から見るベランダの風景です。ベランダの腰の高さを低くして手すりで法的高さを確保しました。どうしてもベランダは狭く閉鎖的になりがちなので解放感が欲しく僕のこだわりでやってみました。空調の屋外機置き場にも最適ですよ。 和室に巾木を設けてみました。普通の和室は雑巾ズリなのですが、あえて現代の生活環境にあわせて洋室と同じようにしてみました。これは掃除機で壁を傷めることのないように。とお客様の発想です。 この和室のコーナーの柱廻りの納まりは設計段階から僕の頭の中では出来上がっていましたが、3本引きと1本引きと、さらに洋室とのからみと図面化・大工さんへの指示・施工と大変苦労したところです。 これが3本引きと1本引きを閉めた状態の和室で、南・西は障子になっています。普段は開放してリビングと一体で利用し、何かの時はこのような状態で客室として利用できます。もちろん玄関から直接入れます。 階段下は収納庫になっています。こちらのキッチンの小扉から玄関脇の扉まで繋がっていて、階段下がまるまる利用できます。現場打合せの時もチビちゃんが出たり入ったりと、かくれんぼには最適ですね。内部は床・壁と室内同様の仕上がりです。 こちらの部屋（子供室）は普通です。洋室6帖にクロゼット付と何処にでもあるプラン。しかし現場打合せでデッドスペース部を有効利用しようと、クロゼットの内部を少し変形にしました。